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2023年1月カニの概況

2023年01月20日(金)

お知らせ

ズワイガニ

　2022年は米国の需要増加で高値でスタートしたものの、米国内が高値による需要減退、ウクライナ戦争関係で米国への輸入禁止の影響でロシアからのアメリカへの駆け込み搬入が高値で約2500ｔあり、またカナダ産ズワイの増枠などもあって米国内は販売に苦戦し、価格が大幅に下落した。日本も同様で高値による需要減退の中、米国に搬入しきれなかった分の搬入が多く昨対30％超で10,000ｔの搬入があった。カナダ、米国からの搬入は減ったものの、ロシア産は米欧の輸入禁止措置により日本への搬入が増えるのではとの観測もあって価格は弱含みで推移している。ただオホーツク側のズワイに関しては、価格も下がったことによって中国、韓国向けの活の重要が大幅に伸びた。2023年も引き続きロシア側が活の生産に力を入れていることから対日向けである冷凍品の生産は減少すると考えられる。ただ北極海側のズワイに関しては米欧が輸入禁止にしている影響でアジア向けに販売を強化しようとしている。一部はすでに中国に搬入されいるようで、すべてが対日向けではないがある程度の搬入は予想される。昨年より搬入が大幅に増えることは考えにくいが、どの程度他国に販売できるかは不透明な状況である。価格については為替の動向に影響されるが昨年の後半と同等程度と予想される。米国のズワイはバルダイが対日向けで搬入される可能性がある。現時点で価格は不透明だが昨年の価格よりは下がる可能性がある。カナダ産については米国の今後の市況次第。年明け米国内の価格は下落傾向にあるが、これで修正が完了するとの見方もあり、今後の動向に注目。　

ボイルズワイ		生ズワイ
3L	3,000	3L	3,300
2L	2,700	2L	3,000
L	2,600	L	2,800

タラバガニ

　2022年は米国の需要増加で高値でスタートしたものの、ズワイ同様、米国内が高値による需要減退、ウクライナ戦争関係で米国への輸入禁止の影響でロシアからのアメリカへの駆け込み搬入の増加で米国内での販売は苦戦した。価格も下落した。日本も同様で高値による需要減退、米国に搬入しきれなかった分の搬入が多く、また米国の輸入禁止措置により日本への搬入が増えるのではとの先安感もあって価格は弱含みで推移している。ただオホーツク側のタラバに関しては、ズワイ同様,価格も下がったことによって中国、韓国向けの活の重要が大幅に伸びた。その結果、冷凍の生産量は大幅に減少している。ただ北極海側のタラバに関しては米欧が輸入禁止に影響でアジア向けに販売先を求めており、ある程度日本に搬入される可能性がある。かなりの大型のため,どの程度販売できるかは不透明。