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2023年4月 カニの概況

2023年05月12日(金)
お知らせ

概況

 2023年3-5月にかけて北極海地区のズワイの搬入が約1300tほどある模様。これで2022年分の販売先がほぼ確定した模様。価格も安く業務関係、加工筋に順調に販売されている模様。これで昨年来の下降傾向から反転すると思われる。極東分は韓国、中国の活需要が旺盛で昨年にも増して順調に販売されている。ロシア船も冷凍船から活船に改造して活中心の生産体制にシフトしている。この状況は今後も続き、極東地区の冷凍生産はズワイ、タラバとも大幅に減少すると予想される。北極海も昨年は生産されたが、ウクライナ侵攻の影響で米国への販売ルートが閉ざされたことから混乱したが今年はある程度販売先が確定した状態で生産されているため安定した価格で推移するものと思われる。ロシアからの搬入は昨年久しぶりに10,000㌧を超えたが今年は大幅に減少する予想。タラバも同様で極東地区が活中心の生産になっていることから大幅な増加は見込める状況ではなさそう。                  北米はカナダの魚価が昨年の半分の水準まで下がったものの魚価に反発して操業が大半の漁場で操業が行われていない。価格についてはポンドあたり5ドル~5.5ドルくらいとなりそうで昨年の40%未満の価格で始まりそう。ただ米国内の消費も復調してきており価格については反転する可能性もある。

日本の通関統計

米国のカナダ産ズワイ搬入量

ノルウェーオピリオ

漁獲7,262トンで終漁、145トンの枠超過

ノルウェー水産局の集計によると、4月3日から禁漁となったオピリオの漁獲は
2日現在で7,262トンとなった。今年の枠は去年の過剰漁獲分を調整して
7,117トンとなっており、145トンの枠超過となって終漁した。
同局は3月17日付でオピリオ漁を4月3日から禁漁すると発表しており、
最終日となる2日の累計漁獲が注目されていた。
すでに前日の1日には、7,190トンと枠を73トン超過しており、2日には72トンの
漁獲があった。今年のオピリオ漁獲は1月2日の2トンから始まり、1月末累計が
2,060トン、2月累計4,455トン、3月累計7,097トンと月間2,000トン超のハイペース
な漁獲が続いていた。

2023年カナダオピリオTAC

2023年1月の韓国カニ類輸入統計(韓国関税庁)